ぶどう畑から 〜ぶどうの木に水はいらない〜

 北条ワインのふるさと鳥取県北条町は砂地の多い土地です。
この砂地は当然ながら米作に向かず先人はどんな農産物が土地に適しているのかを試す苦労を重ね、その結果、現在のように、たくさんのおいしい果物が生産されるようになりました。
梨、スイカ、トマトなど良質の商品作物が生産される地域になりました。

 ふどう畑も砂地に作られています。国産の品種のマスカット・ベリーAの畑を見ましたが、棚田といって支柱を立て枝を垂直方向に伸ばして成育させています。
ヨーロッパの品種ですと地面に這わせて育てるそうです。

 ぶどう畑が嫌うのはこがね虫と雨。
水も大敵です。
日照りが続けば野菜畑ではスプリンクラーで水やりをしますが、ぶどうは、夏場にほんの少し水やりする程度で原則はいりません。
このさじ加減がワインの出来にかかわります。

 一にも二にも欲しいのは日照。
雨でなくても曇っていてはおいしい甘いぶどうは収穫できません。
消毒がすんだら枝をまぶき、実を大きくする手助けをする作業を繰り返します。

 今日もまたぶどう畑に足あとが延々と伸びていきます。