若狭塗りとは
箸の話し その1
若狭塗りは安土桃山時代に福井小浜で藩の漆塗り御用職人だった松浦三十郎によって考案された漆芸だと言われています。
彼は中国の漆器にヒントを得て貝殻や卵殻、金銀箔を使って若狭の海の美しさを表現できたらと思い、工夫を重ねて若狭塗りを完成させました。
貝殻や金箔などを貼りながら繰り返し漆で塗り重ね、研ぐ作業は長い時間を要し、細かく緊張を伴うものでした。
出来上がった商品のあまりの美しさに藩主酒井忠勝は「若狭塗」と土地の名前をつけ、その技術が他藩への流出しないように、漆芸と職人を手厚く保護しました。
緻密な職人芸の確かさや作られる塗り物の美しさは長い伝統に支えられています。
お客様の喜ぶ顔を見たくて……
ギャラリー釉です!