−ああ、野菜が高い−(2006年9月)

 今年の7月はよく晴れた日が続き、大きくなりすぎる前に採るから量が多く、笑顔と共に近所や親戚から頂いた。しかし喜びの後からは・・・と言われるようにおばけきゅうり、ゴーヤ、たまねぎ、かぼちゃなど持ち込まれ驚くやら笑うやら。お断りなど絶対にできない、なぜなら我が家は87歳の舅から1歳10か月の孫娘まで8人いるだから。新鮮で化学肥料を使わない安心野菜が届けられるたびにありがたく受け取った。
しばらくすると雨がないから畑が干上がってしまうという話が聞かれるようになり、家庭菜園をしているお宅でさえ野菜が枯れてしまって・・・と眉をひそめるようになった。
 そして葉物を中心にどんどん価格が上がった。今週に入ってレタスが198円に下がり、きゅうりは例年なら5本がパッケージだったことはウソで1本売りで60円くらい。見知らぬおばさん(u子さんだって立派なオバサンだが、明らかに私より年上の女性)が細いきゅうりねえ、とため息をつきながら選んでいた。「ええ、大根も高いし細くて、私の足の方が太いわよ」と思わず言ったのでおばさんにしげしげと足まで見られた。前言取り消しというモードはそこになかった(^o^)
何でこんなに野菜が少ないの!?と思うが、親戚の農家を見ていればわかるのだ。雨がなければ水をまけばいいなんていうのは、全くのど素人の発想。水をまく傍から蒸発し、昼時などすれば湯をかけていることになってしまい、最も野菜にはよくない。畑の土はひびわれしているし、水はしみこむけれど、根までとうてい到達しない。川の水をひいてスプリンクラーで水を与えている光景に出会ったが、これは生産農家でしっかり畑に設備をし、数と形をそろえて出荷しないと、農協から出荷できない、数が整ってなんぼの世界なんだよ、というプロで農業をしている人の話だった。
スプリンクラーを使えばそれなりにコストにはねかえる。おいうちをかけるように重油も上がった。
だから野菜は、品薄となり需要と供給の仕組みから、市場価格はあがり、重油の高騰が原因で搬送費に打撃を与え、全て野菜価格にはねかえった。