−切ないコノシロ−(2007年4月)
舅のたんぱく源は魚です。煮魚が柔らかくていいと言います。
頻繁にカレイ、アジ、さけなどがメニューになりますが、どうしてもマンネリ化します。
「何か、変わったお魚はないかしら」とスーパーをうろつき出会ったのがコノシロでした。
ちょうど売られていたのは調理済み(頭もなくはらわたもとってある)で表情がわかりませんが煮てしまおうと決意して購入しました。
食べてしまう魚の頭を今更気にするのか、と言われそうですが、サバをおろす時、他の魚と違ってサバの目が大きいと思え、私には睨まれているようでちょっとばかり、ひいているのです(^o^)。
それから煮るときに頭の部分からいい出汁が出ることも実証済みですから料理担当者としては頭があるかどうかも問題です。
コノシロの料理は醤油とみりん、料理酒、砂糖で煮魚にしました。
白身魚で、クセのない、上品そうな感じではありましたが、小骨が多い・・・
いいですよ、と言いながらお嫁さんが舅用にほぐしてくれました。
いつも孫二人の魚も丹念に骨を外して食べさせている彼女。
さだめし根気がいったことと感謝感謝でした。
後日談があります。
親戚に行った時「この間、コノシロを煮たの」と言ったとたん
大ブーイング。あれは煮るんじゃない、〆るのだと。
「コノシロはこはだなんだよ、お寿司に出てくるあれだ」と説明付きでした。
気になって調べたところ、
出世魚で最初はシンコ、次がコハダ、そして大人の魚がコノシロ
になるとか。コハダは確かに柔らかく酢〆で美味しい。
食べたこともあるううう
「言ってくれればいいじゃない」と思わず呟きましたが、思い出してみれば、あの時買ったコノシロの頭はすでになかったから
口のききようもない・・・ああ。