−うどはなぜ大木といわれるのか−(2007年5月)
うどを食べる?持っていく?と言われ、あの大木のうど、なの?とおずおず尋ねると、笑いながら、おばあちゃんが料理法を知っているわよ、と勇気づけられ受け取ってきました。
全長30センチくらい。
帰って早速、姑に「うどを頂きました。どうしましょ」と聞くと「酢の物がいいね」との返事。
酢の物はわかったけれど、どうしましょ、というのはどう料理するの?の意味。
うどをもってうろうろしている私を見て姑は笑いながら、「皮をこうやって厚くむいて白い茎を薄く切って水にさらすのよ」と教えてくれました。
それにしても「うど」なんてへんな名前です。
どうやら風もないのに山で生息しているときは動いているように見えるそうです。
漢字では「独活」。へええ、独りで活動するのか、と納得。
でも大木と言われ、役に立たない例えに使われるのはどうして?と思ったら、若芽を食べるのだそうで、大きく育ったら固くて食用にならない。
そしてうどそのものは木ではなく、多年草だとのこと。
ふーむ、勉強になった・・・と一人でコックンと頷いていたら、
「u子さん、うどの皮は料亭で、もう一品にするのよ」と姑の声。
「えっ、皮をどうするのですか?」「きんぴらよ」
きんぴらは得意です。皮は水にさらしアクをとってから炒め、酒、砂糖、醤油、一味唐辛子で味つけしました。
早速味見。
口に含むとほんの少しの苦味があって春の香りが一杯に広がります。
もちろん酢の物も短時間で完成。
因みに葉の部分はてんぷら。
この夜の食事は春の香り満載でした。