お月見
昨夜は十五夜。
夕飯の支度をしていると孫がやってきて「今夜はお団子でしょ?」と言います。
「アジの塩焼き、鶏肉のうま煮、なすのミソ炒め、漬物、サラダ・・・」
まったくお団子の入る余地がありません。
「明日は十六夜、明日しようよ」と言っても「今夜だ」と言い
はります。
結局、お嫁さんが車をとばして餅粉を買いに行き、煮物の隣でお団子作りが始まりました。
もうすぐ3歳ちゃんも小さい手で餅粉を丸め、どっさりとお団子ができました。
茹でて黄な粉をつけて出来上がり。
月が出る前に孫二人は縁側でお団子を食べてしまいました。
空いたお皿を台所に運んで4年生がいいます。
「せっかくご飯炊いたのにね」
こうなったのは誰のせいよ、と思いながら、後片付けをしていたらちびちゃんが早く早くと迎えにきました。
雲の間から月が出てきました。
私はエプロンで手をふきながらお月見でした。